**「見つめてた背中」**
ねえ 笑ってたわたし きっと嘘だったの
グラス越しのあなたの目が 遠くを見てた
氷が溶ける音だけ 心に響いて
「もう遅いね」と 誰より先に わかっていたの
ピアノが切なく鳴るたび
あの日のキスが蘇る
あなたの背中 見つめてた
離れていく その気配でさえ
泣くよりも苦しい 愛してた証(あかし)
奪われてく想いに 抵抗もできず
もし最後の一言が 嘘でも構わない
名前を呼んで せめて声で抱きしめて
煙草の匂いと ジャケットの袖の匂い
夜の終わりの気配が ただ肌に滲む
ひとつの嘘もなかった それでも終わるなら
せめて夢の中では また恋させて
振り返る影 求めた
けれど見えたのは静けさ
心だけが声を出す
「行かないで」と叫んでたのに
忘れたいわけじゃない 忘れられないだけ
あなたの痛みさえも 感じてたから
きっと誰かを愛しても 違う涙が出る
あなたがいた この胸の奥で
| 投稿者 | スレッド |
|---|


