
消えた灯(Acoustic Folk)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/5/22 15:47
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**「消えた灯」**
あの路地裏で ふと見かけた
少年の目は どこも見ていなかった
すり減ったジーンズと 冷めた手のひら
言葉もなくて ただそこにいた
誰かが流した 涙のあとに
落ちてゆくのは ただの偶然(こと)か
でも知ってる 君は違った
戻れぬ場所に 指を伸ばした
消えてく 灯(ともしび)を 何度見送ったろう
名前さえ 風に溶けて 残らない
僕には救えなかった
ただ見てるだけの 夜だった
雨の匂いと 薬の影と
交差する道に 置き去りの笑顔
約束なんて 交わせるはずもなく
時だけが 過ぎていった
光に触れたいと 願った夜を
君は忘れて しまったのか
それともずっと 覚えていたから
痛みの中へ 進んだのか
消えてく 灯を 今も数えてる
どこかでまだ 君が笑う夢を見て
届かないって 知っていても
胸の奥で 名前を呼んでる
『消えた灯(ともしび)』は、身近な誰かが静かに崩れていく様子を見つめる語り手の視点で描かれた歌。過去の記憶や感情がギターの音色とともににじみ出し、救えなかったことへの後悔とやるせなさが滲む。麻薬や依存に沈んでいった友人を想う一方で、自らの無力さと向き合う苦しみも重なっている。淡々とした言葉の奥に深い哀しみが流れ、聴く者の心に静かに触れてくる。灯火が消える瞬間の、儚くも確かな痛みを描いた一曲。 ...
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