








**「軌道の先、キミと描くよ」**
見慣れた街の灯が にじむフロントガラス
途切れた会話ごしに 流星(ながれぼし) ひとつ落ちて
信号が赤に染まるたび 思い出が胸を焦がす
くだらない話を 君は笑ってくれたっけ
季節は容赦なく ページをめくっていく
置き去りの感情が まだこの部屋に居座ってる
同じ空見上げた夜 君がふと指差した星
「名前は知らないけど なんか、いいよね」って
あの日 ふたり 歩いた歩道橋の上
夜の深さに 声が吸い込まれてく
誰にも見えない線を 君はそっとなぞってた
地図にもない 空の記号(サイン)をなぞって
軌道を外れて それでも今 僕らは
名前もない星たち 心で結びつけて
鼓動が響くよ 夜の果てまで
たとえすれ違っても あの光を信じてる
コンビニの明かりだけが やけにまぶしく見えて
ふと立ち止まった足が 記憶を呼び覚ます
あれからいくつ 夜を越えてきただろう
変わったのは風景か それとも僕のほうか
ねぇ、今どこで 何を見ているんだろう
君の声は まだ耳の奥に残ってる
名前のない想いが 軌道を描いていく
僕はまだ その光に 指を伸ばしてる
たとえ声が届かなくても
この胸に焼きついてる
ふたりで見た あの星の並び
何度でも手を伸ばすよ
傷ついたって構わない
光はいつもそこにあった
言葉なんていらないほどに
確かに僕らで描いた記号
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