








**「風は叫ぶ」**
白いノートに 血のような線
夢だけじゃ 飛べやしねえ
「まだやれるさ」 誰かの声
耳鳴りと風が 絡み合う夜
崩れ落ちる現実(リアル)に
爪立てても虚しいだけ
けど——まだ 叫びたい
君と見た空の向こうへ
風が叫んでる! 狂った時代(とき)を裂いて
この翼(ゆめ)で切り裂く 罪と愛の空
痛みの中でしか 飛べないとしても
君がいた それがすべて——
**風よ! 風よ! 忘れさせないで!**
君の声が まだここに いるから
煙る灯りに 菜穂子の影
「生きなきゃね」 静かに笑う
その微熱だけ 残ったまま
世界はもう 燃え尽きたのに
空白(ブランク)のスケッチに
夢をなぞる手が震える
けど——まだ 消せない
君と見た 真昼の幻
風が叫んでる! 砕けた願い背に
この空へ翔べと 引き裂く声が
無音の未来に 響いたとしても
君がいた それがすべて——
風よ! 風よ! 消さないでくれ!**
過去も 罪も 君となら 背負える!
「あなたと歩けた……それだけで」
あの日、風が吹いた——すべてを連れてった
風が叫んでる! 命を刻むように
夢も 愛も この胸で焼き尽くす
崩れたこの世界で 君と出会えた
それが僕の 唯一の意味
僕はまだ 君と 飛べるから
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