**「ありがとう、さよなら」**

「またね」って言ったのにね  
駅のホーム　遠ざかる背中  
追いかけることもできずに  
ただ手を振った　あの夕暮れ  

並んで歩いた並木道  
笑い声が風に消えてく  
「ずっとそばにいる」なんて  
約束もしなかったけれど  

ありがとう　ありがとう  
あなたと出会えた日々が  
この胸の奥　今もそっと  
あたたかく灯るよ  

あなたの好きだったカフェ  
窓際の席はそのままで  
だけど二人の影だけが  
ゆらり　ゆらり　揺れてる  

言葉にできなかった想い  
伝えられたら変わったかな  
「会いたい」って今さら願う  
わがままな私がいる  

ありがとう　ありがとう  
もしも時が戻せるなら  
伝えたかった言葉を今  
夜空へとつぶやく  

「好きだった」じゃなくて  
「好きだよ」って言えたなら  
運命は違ったの？」  
問いかけても　もう遅いね  

ありがとう　ありがとう  
あなたがいてくれたこと  
忘れないよ　いつまでも  
さよならの向こうでも  

ねぇ　あなたなら笑うかな  
こんな私を見つめながら  
「泣くなよ、大丈夫」って  
優しく頭を撫でるの？