**「白い峰」**

白い息が空に溶けて  
遥かな峰が影を描く  
足跡だけが語る軌跡  
雲を裂いて道を作る  

「まだ行けるさ、頂(いただき)は遠い」  
心の奥が叫んでる  
進むべきか  
引き返すべきか  
風が問いかけるたびに  

白い峰　どこへ続くの  
掴む岩は冷たく光る  
越えた先に何があるのか  
答えを探して登り続ける  

流れる霧に覆われても  
小さな灯りが胸を照らす  
君が背負った荷の重さに  
静かに寄り添う影がある  

「頂上(ちょうじょう)なんてただの通過点」  
誰かの言葉がよぎるけど  
立ち止まれば  
聞こえる鼓動  
それが生きてる証だから  

白い峰　登り続けて  
過去も未来も消えていく  
この瞬間の一歩一歩が  
心の中で光り始める  

たどり着いた先の景色は  
思い描いた夢と違う  
だけど心が空に溶けて  
何か大切なものを掴む  

白い峰　まだ終わらない  
見果てぬ空が呼んでいる  
越えた先に広がる世界  
新たな道を探し始める  

白い峰が夜に染まり  
遠く星たち瞬く空  
白い峰　また一歩踏み出す  
風が背中を押してくれる