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路地裏の湯けむり(Acoustic Folk)
路地裏の湯けむり(Acoustic Folk)


路地裏の湯けむり(Acoustic Folk) 更新
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タグ カテゴリ Music(音楽)     前回更新: 2026/7/9 12:10    
ヒット数 1   コメント数 0    

オリジナル曲♪
 


**路地裏の湯けむり**

**「路地裏の湯けむり」**

(la la la...)
(ah... ah...)
蛇口の音まで
今日という歌になった
古い窓を揺らす風さえ
君が笑えば春だった

六畳ひと間の
少し傾いた世界
隣のテレビの音
夕飯の匂い
細いカーテンを
夕焼けが染めてた

欠けた茶碗を
「まだ使えるね」と笑う君
買ったばかりのせっけんを
小さくなるまで大事にして
何も持っていない二人は
不思議なくらい満たされてた

「寒いね」
「近くにいるよ」
その一言だけで
冬は少し短くなった
(Stay...)
(Stay...)

君と歩いた
湯けむり帰り道
湯上がりの頬が
街灯より眩しかった
お金じゃ買えない
今日という灯り
何もない暮らしなのに
何ひとつ足りなかった日はない
(You're My Home...)
(Ahh...)

雨粒が屋根を叩く
時計だけが
少しずつ未来を進めていた

季節は黙って
ページをめくる
並んでいた歯ブラシも
片方だけ残った
理由なんて
今でも知らない
知ろうとしないまま
大人になった
君のマグカップだけが
最後まで捨てられなかった
(Ahh...)

もしも
もう一度だけ
あの狭い部屋へ
帰れるなら
高いレストランも
綺麗な指輪も
何もいらない
あの日の夕飯を
もう一度食べたい
(Stay...)

君と歩いた
あの細い帰り道
名前もない景色が
宝石より輝いていた
幸せってきっと
増やすものじゃなく
隣で笑う人と
少しずつ育つものだった

失くして初めて
胸に咲く花がある
貧しかった
あの日々だけが
今も誰より
豊かに光ってる
(You're Still My Home...)
(Forever...)
(Ahh...)

夜風が
古い路地を抜ける
湯けむりはもうない

それでも時々
心だけは
あの部屋へ帰っていく
(La la...)
(Thank You...)
(Good Night...)


この作品は、派手な出来事ではなく「何も起こらない日々」を人生最大の幸福として描く構成です。冒頭では、六畳一間、欠けた茶碗、使い切る石けんなど、生活の細部を積み重ねることで、聴き手自身の記憶と自然に重なる余白を作っています。サビでは「何もない暮らしなのに、何ひとつ足りなかった」という対比が作品全体の核となり、物質的な豊かさでは測れない幸福を印象付けます。後半では別れの理由をあえて語らず、歯ブラシやマグカップだけを残すことで喪失感を静かに表現し、聴き手が自分自身の経験を投影できる構造になっています。終盤では「あの日へ帰りたい」という願いが初めて直接語られ、感情が頂点へ達しますが、大げさな演出は避け、フォークらしい素朴さを保っています。アコースティックギターのアルペジオを中心に、必要な場面だけ切ないバイオリンを重ねることで、歌詞の余韻を邪魔せず郷愁を引き立てます。全体として、青春の恋愛を描きながらも、本当に失われたものは恋人ではなく「二人で過ごした普通の日常」であることを最後に気付かせる設計になっており、時代を問わず共感を呼ぶ普遍性と高いリピート性を持つフォーク作品を目指した内容です。 ...


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