**「シェルパの灯」**

山がまだ眠る夜明け
胸の奥で　名前のない鼓動が鳴る
息を吸い込むたび　誰かの命を背負う
(Hold on… Keep on…)

細い月の下　凍える風が
道を塞いでも　俺は進む
家族の声が　背中を押す
「生きて帰れ」と
(You’re not alone)

本当は怖くて　足が震える夜もある
だけど信じてくれた　あの瞳が
俺を“ただの影”じゃなくした
(Rise with the dawn, Rise with the dawn)

山が吠えても　俺は行く
この手で誰かを繋ぐため
叫ぶこころが　空へ昇る
(Take me as I stand)
凍える闇を　貫いて
俺のひは消えない
(Carry on, carry on…)

負傷した仲間の声が
吹雪に飲まれそうな夜
「助けたい」と「生き残れ」が
胸の中で引き裂き合う

引き返せと言う影を
振り払うたびに　俺は問われる
“命をかける”ってなんだ？
その答えを　山が試してくる
(Don’t let go, don’t let go…)

吹き荒れる雪よ　道を開けろ
俺の中のほのおはまだ終わらない
倒れぬためじゃなく　守るために立つ
(Take me as I fight)
いのちを渡すためじゃなく
いのちを繋ぐために
(Shine on, shine on)

震える手で　仲間を抱え
「もう少しだ」と叫ぶ
その一言が　俺を“登る者”に変えた
( You found your way…)

山が吠えても　俺は行く
この手で未来を守るため
叫ぶ心が　光に変わる
(Take me as I am)
夜明けの空へ　突き抜けろ
俺のひは消えない
(Carry on, carry on, carry on…)
ただの影じゃない
俺はここにいる
(You are, you are, you are…)