








**「風の中で見つける夏」**
どれほど遠く 山を越えても
心の影は 消えはしない
あの日の言葉 飲み込んだまま
時は流れて 夏が巡る
小さなカフェの 椅子に残った
君の笑いと 未練の音
何度も探す 答えは同じ
風が運ぶのは 揺れる問い
風に聞こう もう一度やり直せるか
波に問おう あの涙は乾いたか
石に刻んだ 約束は砕けても
夏の陽射しに 未来は芽吹くのか
壊れたカメラ 角が擦れて
それでも残る 瞳の色
丘を登れば 見下ろす街に
過ぎ去る日々の 影が踊る
君が残した 古い手紙を
開けば胸に 風が吹く
「もしもあの日に 帰れたなら」
誰も答えない 青空だけ
風に聞こう まだ愛せるかどうかを
雨に問おう 隠した心の奥を
川に流した 痛みは戻らなくても
二度目の夏に 希望は咲くのか
「忘れないで」 耳に残る声
「もう遅くない?」 胸に残る疑い
すれ違いの夜も 笑い合えた朝も
全部抱えて 歩き出すのか
風に聞こう もう一度やり直せるか
空に叫ぼう 答えはそこにあるか
砕けた夢も 拾い集めて
夏の光に 未来は芽吹くのか
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