路地裏ノ夜に(Blues)
kazuo
Music(音楽)
:
2025/7/9 7:04
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**「路地裏ノ夜に」**
ほら 窓の外に またネオンが滲んで
あんたの影が ふっと 浮かんだような気ぃして
ライターの火 風にゆらいで
胸の奥が またちりちりと疼(うず)くんよ
干したシャツから あんたの匂いが ふと香って
ほんま ずるいおひとやわ
置いてきぼり しはったくせに
残り香だけ 置いていきはるなんて
どうせどっかで ちゃう女(ひと)と笑うたはるんやろ
うちらのことなんか もう忘れはったんやろな
せやけど 夢のなかだけは
まだ わたしの名前 呼びはるんよ
あほみたいな話やろ? 笑うてくれてもええ
うちは あんたがほんまに 好きやったさかい
情けない女やて 思われても
あのぬくもり まだ忘れられへんのやわ
なんべんも 嘘つかはった
けど 目ぇだけは ずっとまっすぐやったんよ
どこで道 ちごうたんやろな
どの時 引き止めとくべきやったんやろなぁ
古びた便所のタイルに腰おろして
ポケットの底から しわしわの写真ひとつ出してみる
泣きもせぇへん 怒りも出ぇへん
ただ 心の底が しんしんと冷えてくだけ
外では また笑い声がして
遠くのラジオが 何か陽気に歌うてる
せやけど この胸ん中は
今夜もまた ただただ あんたを呼んでるんえ……
この歌詞は、都会の片隅で孤独に生きる女性の心情を、京都弁の柔らかくも情念深い言葉で綴った作品である。ネオンの滲む窓辺や古びた便所のタイルといった具体的な情景描写を通じて、彼女の内面にある未練や切なさ、怒りや諦めが鮮やかに浮かび上がる。スライドギターやハーモニカの哀愁を帯びた音色が、彼女の声と相まって、土臭くも都会的なブルースの世界を表現。嘘をつかれた男性への複雑な感情と、夢の中での微かなつながりへの依存が織り交ざり、リアルな人間ドラマを感じさせる。京都弁のはんなりとした響きが、哀愁の中に優雅さを添え、聴く者の心に深く響く情感豊かな歌詞である。 ...
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