**「遠い君へ」**

街の灯が消えてく この夜の向こうで  
心のどこかで　何かが壊れてる  
全部失くす覚悟でさ　ここまで来たんだ  
帰り道ひとり　影を踏んでた  

ああ、戻れないのに　まだ探してる  
空に手を伸ばし　君に問いかける  
遠い君へ届け　この声がいつか  
天国の扉に手をかざして　ノックし続ける

約束の言葉も　風の中で消えた  
夜の静寂(せいじゃく)が　冷たく染みてく  
拾ったものも　失くしたものも  
すべて今は　心の奥で鳴ってる

ああ、戻れないのに　まだ探してる  
この手伸ばして　光を追いかける  
遠い君へ届け　この願いをいつか  
天国の扉に手をかざして　ノックし続ける  

もしあのとき違う道　選んでたなら  
この場所にはきっと　辿り着かなかった  
何度も後悔して　それでも踏み出した  
傷だらけの足で　朝を迎えた

それでも響いてる　遠くからの声が  
「ここじゃない場所で　また笑おう」って  
風に揺れる影が　君の背中みたいで  
目を閉じるたび　手を伸ばしてしまうんだ
 
ああ、もう戻れないって　わかっているのに  
振り返るたび　君がまだ見える  
遠い君へ届け　この思いのすべて  
天国の扉に手をかざして　ノックし続ける  

ただ、ノックしてる  
いつか会えるまで