オリジナル曲♪
**「渚に置く声」**
橙色に染まった雲が、ゆっくりと海へ溶けていく
波打ち際には、二人分の影だけが長く伸びていた
足元をさらう泡が、白いレースみたいに引いていくたび
何かがひとつ、静かに終わっていく気がした
(mm... mm-hmm...)
遠くの防波堤に、灯台の光がまたたいて
砂の上には、貝殻と一緒に古い記憶が転がってる
よかぜが二人の間をすり抜けていくたび
言おうとした言葉が、ひとつ、またひとつうみに還っていった
(ohhh... oh-oh-ohhh...)
誕生日のろうそくが、潮風にふっと揺れて
あなたはそれを見つめたまま、しばらく黙っていたね
(come on,)
ぽつりと落ちたひとこと
「今日まで一緒にいてくれてありがとう」
沈んでいく夕陽よりも、ずっと胸を焦がして
波の音にかき消されそうな、小さな声だったのに
私の中では、どんな歓声よりも大きく響いていた
言葉にならないまま、砂を握りしめていたら
頬を伝う熱が、先に応えを教えてくれた
(stay with me, stay with me now)
(ohhhhh, yeah-eah-eah)
水平線の向こうで、最後の光が細く尖って
やがて海と空の境目さえ、見えなくなっていく
それでもあなたの輪郭だけは、まだそこにあって
消えていくものと、残っていくものを
波打ち際に立ったまま、そっと分けているようだった
(sing it with me, yeah-eah-eah!)
(oh... oh... ohhhhh...)
潮が満ちて、また引いていくように
一途な想いだけが、変わらずそこに残っていく
涙の理由を聞かれなくても、もう十分わかっていた
あの夜の渚と、あの声だけがあれば
これから先の波も、きっと怖くないと思えた
(ohhhhhh, live it now, stay with me!)
(yeah-eah-eah, come on, come on!)
打ち寄せる波が、また一つ、渚に何かを置いていった
それは、二人にしかわからない、小さな約束のかたち


