オリジナル曲♪
**「夜のバス停に残るもの」**
深まる秋の風が
街灯の影を そっと揺らしていた
誰もいないバス停に
ひとり立つ君の背中
肩を落とした姿に
言葉にならない思いが 夜に溶けていく
かつて並んで歩いた街角も
赤く色づく木々の並木も
今は静かに離れて
胸の奥に 冷たく沈んでいく
揺れる記憶が
夜に消えて
光だけが そっと告げてくれる
(You're still here)
胸の奥で揺れる影は
(Hold me near)
ささやくように伝えてくる
終わりの向こうにも まだ彼女の心はここにあることを
君は何も言わず
目線を遠くに漂わせ
沈黙ごと未来を抱きしめるようで
風だけが 二人の距離を測る
小さく震える肩に
過ぎた日々の後悔が重なり
気づけば影は霧のように薄れ
心の奥の痛みだけが 静かに残った
思い返すたび
(I still hear your voice)
遠ざかる鼓動
(It was our only choice)
染み込んだ日々が
(You remain)
胸の片隅で揺れ
(Still the same)
言葉にできないまま
消えた恋を そっと抱きしめている
秋の風が頬を撫で
(Your warmth stays)
冬の気配だけを運んでいく
灯りの向こうで
(I'm still here)
残された痕跡は 時を止めたまま
季節の境目に立つこの場所は
言葉にしなかった別れと
彼女の心を 静かに抱えている
深まる秋の底で
僕はただ 彼女の余韻を見送っていた
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