オリジナル曲♪
**「霧雨のホームで」**
淡い光の中、君の影だけが揺れる
小さな無人駅に、静寂が落ちる
手を離したその瞬間
雨粒が頬を打つ
「愛してる」は届かず
胸の奥に刺さったまま
小さなホームの木製ベンチが濡れていく
山間の村の石畳、小道に朝露
背の低い土壁の家々の間で笑い合った
小川のせせらぎ、指先に触れた冷たさ
木漏れ日が揺れる庭、秘密の言葉を交わした夜
風に揺れる稲穂の匂いが今も胸を締め付ける
ホームの屋根に落ちる雨を見つめ
振り返ることもできず、ただ君を見送る
最後の笑顔が記憶に変わる
きりさめに溶けていく二人だけの時間
胸の奥でまだ呼んでいる
静かに、名前を呟く
木製のホームの隙間から小さな草が顔を出す
遠くかすむ山の稜線
村で見た夕暮れの田んぼ
揺れるいなほに二人の影が伸びる
古いえきしゃの鐘の音が胸を締め付ける
電車が来るまでの静寂
ホームのじゃりを踏む音だけが響く
心のアルバムをめくるように
過ぎた日々が、胸に痛く響く
最後の笑顔が記憶に変わる
胸に残る言葉が夜を締め付ける
二人の思い出がきりさめに溶けて
静かに心を包む
淡い光に二人の時間が消えて
小さな無人駅に夜が静かに降りる
声にならない涙が、静かに落ちていく
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