**「山の小さな家」**

霧が包む山の奥  
静寂が時を止める場所  
朽ちた扉に触れる指先  
見知らぬ記憶が囁く声  

そこにあるのは終わりじゃなく  
何かの始まりだったのか  
心の隙間に流れ込む  
遠い日の温もり  

あの山の小さな家で  
夢と現実が交わる  
目には見えない鍵が開く  
隠された物語  

机の上の古びた本  
ページをめくる風の匂い  
読まれることなく眠る言葉  
けれど確かに息をしている  

この家に呼ばれた理由を  
知るのはまだ早いのか  
時の彼方に眠る答え  
影が指し示す場所  

あの山の小さな家で  
孤独と愛が響き合う  
忘れ去られた歌が今  
静かに甦る  

誰も知らないその部屋で  
光と影が踊る夜  
心の底に沈んだ声  
そっと解き放たれる  

あの山の小さな家で  
帰るべき場所を見つけた  
一人きりではないと知る  
その家は待っていた