**「消せないログ」**

夜に君のSNSを　無意識にチェックして  
更新のないページが　僕を静かに責める  
バイブの音も鳴らない部屋で　一人スクロール  
いつもみたいに君が　ここにいる気がした

ねえ　君のログは消えないまま  
心に焼きついて　消去できない  
タイムラインの隙間に　君を探して  
君の笑顔だけが　僕の中に残る

君の最後のストーリーが　頭から離れない  
「さよなら」の文字だけが　光って消えてった  
もう何も届かないはずなのに　既視感のように  
君の面影だけが　画面越しに残る

友達のタグ付けされた君の写真を見てた  
楽しそうなその姿に　「僕はもういない」  
知ってるんだ　それでも見てしまうんだ  
君の更新が止まった　僕だけの記憶で

ねえ　君のログは残ってるよ  
ブロックしたって　心はログイン中  
君の言葉が　リフレインみたいに  
止まらないで響く　僕の胸に
 
消そうとしても無理だったんだ  
君のデータだけが　僕を動かしてる  
画面越しでも君は　リアルすぎて  
忘れられない

ねえ　君のログは消えないんだ  
心のアカウントは　君の名前でフリーズ  
思い出がデジタルの波間に流れても  
僕は君を追うよ　終わらないログイン