オリジナル曲♪
**「風の底で君を呼ぶ」**
山の背が ひそりと笑って
「急ぐほど 深みに迷う」と
風は肩を押し 空はひび割れ
君の名前だけ 足もとに残る
街灯の色が まだ瞼に揺れて
君が待つ気配だけ 胸を刺す
早く帰ればいいだけだった
ただそれだけを 山は嘲り
君の声だけが 遠ざかる
(“don’t fade away… don’t fade away…”)
空が裂け 風が吠え
木々が道を奪い去っていく
「戻れない」と山が告げても
君への想いだけ 脈打つ
触れたいほど 恋しさは鋭く
雪の白さが 息を奪っても
胸の奥でだけ まだ灯る
(“hold on… hold on…”)
湿った闇が 僕を囲んで
冷えた指で 岩に文字を刻む
君の匂いだけが 喉で暖かく
世界の崩れを 縫いとめていた
もし明日が来なくても
君の歩幅は 乱さないで
風よ伝えてくれ
「会いたがっていた」と
山よ 奪うなら奪えばいい
この言葉だけ 置いてゆく
空の色が 息を止め
風の叫びが 遠く消えても
君の影だけが 胸の底で灯り
僕を闇から つなぎ止める
触れられないほどの恋しさが
ここまで僕を 連れてきたなら
この声だけでも
君の明日へ 滲んでいけ
(“I’m still yours… I’m still yours…”)
山は静かに 見下ろして
「愛する者は ときに迷う」と
風はそっと 肩を撫でて
「それでも歩け」と言った
僕はまだ 君の方へ 帰ろうとしている
(“home… to you…”)
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