








**「琥珀の雨が降る夜に」**
冷えたグラスの底に 映るあの面影
名前を呼べば今も 胸が軋んで痛む
あの日 何を守って 何を壊したのか
わからぬまま 琥珀が ただ心を焼くだけ
あなたの影をなぞる ベッドの片隅で
眠れぬ夜を数え 誰を責めればいいの
「さよなら」さえ言えず 置き去りのぬくもり
今もまだ この部屋に しがみついて泣いてる
どこで間違えたのか 答えは出ないまま
交わらない想いが 静かに堕ちてゆく
琥珀の雨が 降り注ぐ夜は
あの日の約束 胸を打ち砕く
愛してた それだけじゃ
救えない夢もある
誰のせいでもないと 知りながら まだ泣いてる
最後に笑った日を 思い出せないけど
君のことを忘れる そんな勇気もない
ボトルに沈めたのは 未練と罪と罰
この喉を焼き尽くして 眠るしかできない
鏡の中の私 誰かの嘘を抱く
あなたの声がいまも 耳元で囁く
どれだけ時が過ぎて 傷が癒えたとしても
心のどこか深く あなたが眠ってる
琥珀の雨が 胸を濡らして
眠れぬ夜に 記憶が咲いて
許せない 許されない
そんな想いを抱いて
ただ静かに祈るの 今も どこかで笑ってて
その余韻がゆっくり夜に溶けていく。
語りかけるようなギターの響きだけが
二人の思いをそっと見送るように静かに消えてゆく。
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