








**「帰ろう、あの空の下へ」**
気づけば遠く来ちまったよな
街の灯りがやけに白くてさ
風の匂いも 変わっちまって
あの頃の俺は ここにはいないみたいだ
昔 寄り道した帰り道
小石を蹴って歌ってたメロディ
覚えてるかい? あの土の道
今はビルの陰に 飲まれちまったけど
でもな ふとした拍子に
あの空の色 浮かんでくるんだ
肩で風切って歩いた日々が
今も胸をノックする
帰ろう あの空の下へ
胸の奥で ずっと呼んでる声
まっすぐ伸びた あの一本道を
思い出と一緒に また歩いてみたいんだ
帰ろう 遠いあの町へ
名前もない 風が吹くあの丘
今の俺が 少しだけわかる気がするよ
あの頃に戻るんじゃなく あそこから始めたい
コンビニの前で見上げた空に
一羽の鳥が羽ばたいてった
「自由ってさ、そういうことだよ」って
笑ってた アイツの顔が浮かんだんだ
缶コーヒー片手にバスを待って
何気なく聞いたあのラジオから
懐かしい歌 流れてきてさ
気づけばハミング 口ずさんでたよ
だけどな 大事なもんほど
手に入れてから気づくもんでさ
遅いって笑うかもしれないけど
今からでも 遅くないだろ?
帰ろう あの空の下へ
夕焼けの匂いが 今も忘れられなくて
錆びたガードレール越しの景色を
心のアルバムに そっとめくってみたんだ
帰ろう あの風の中へ
何もないけど 全部あったような場所へ
昨日を悔やむより 今日を信じて
あの空の続きへ もう一度歩いてく
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