








**「羽のない朝に」**
誰かを守るために
空の上で ただ見てた
でも君が 涙をこらえるたび
胸が 締めつけられてた
“なにを信じてるの?”
その問いに 答えはなくて
でもその目に映る世界が
ぼくを 地に引き戻した
触れたい その手に
たとえ 翼を失くしても
痛みさえ 愛の証なら
この命 賭けていい
風に消えてく 君の声が
まだ 胸に響いてる
羽のない朝に 君といたことだけ
真実だった
図書館の匂い 木漏れ日の午後
「命は 一度きり」
何気ないその言葉が
こんなにも 刺さるなんて
雨の夜 君の傘に触れた
その温度が ぼくを壊す
光じゃなく 痛みを選んだのは
君の隣を 歩くためだった
守りたい その笑顔を
たとえ 神に背いても
願いさえ 届かなくても
この声は 君に向けてる
君のいない朝 音が消えてく
でも希望だけは まだ残ってる
羽のない空に 祈るように歌う
君を 愛していたことを
誰かが言った
「天使は 愛を知らない」
でも 君が笑うその瞬間に
ぼくは 初めて人間になった
この手に 君を
そのために 全て捨ててもいい
涙も 痛みも
君がくれた 命の証
たとえ 君が消えても
その温もりは ここにある
羽のない朝を 歩いてゆくよ
君と出会った この空の下で
君の声が 波のように
心の奥で 揺れている
名前を呼ぶたび 優しくなれる
それが 生きる理由になる
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