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1993年8月16日、北アルプス裏銀座・三ツ岳2845m付近より黒岳(水晶岳)2978mを望む
今年も夏山の最盛期となり、山仲間から「山のお誘い」が掛かるようになった。それは「ここの山に登ろう!」ではなく、何処か「良い山を探してくれ!」と同義語なので、頭の痛いシーズンでもある。
烏帽子岳2628mから野口五郎岳2924m〜三俣蓮華岳2841mを経て槍ヶ岳3180mに向かうコースは「裏銀座」と呼ばれ、燕岳から始まる表銀座コースと対比されることが多い。表銀座の華やかさから比べると、景色の変化が少なく、「渋い!」が当てはまりそうな山域だからだろう。顕著なピークもなく、烏帽子岳のように素通りされる山頂さえ存在し、多くの登山者は足早に歩いているようにも見える。
足早に通り過ぎる登山者には、この写真のような重厚な景色が存在することを気付きもしない。東沢谷から立ち上がる「水晶岳」は、あまりにも大きい。水晶岳の右肩を辿れば、赤牛岳2864mを経て「黒部湖」に下る読売新道のロングコース。水晶岳の左肩には、岩峰のワリモ岳2888mと、残雪の眩しい鷲羽岳2924mが顔を覗かせている。ここから槍ヶ岳までは、長い長い道程である。
右の写真は、烏帽子岳山頂から俯瞰する「四十八池」の池塘群。烏帽子岳の北辺には、お花畑と美しい池塘が点在する別天地が存在する。厳密には、昔は美しかった!と云うべきかもしれないが・・・
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