**「山の叫び」**

ざわめく風が裂ける岩肌  
命の鼓動が山を揺らす  
遥か彼方　人の欲望が  
緑の腕を奪い去った  

沈む夕陽　焼けた空には  
嘆きの声が響き続ける  
谷を駆ける　怒りの轟き  
問いかける　「何故忘れた？」  

山が叫ぶ　命の真実を  
根に刻まれた罪の重さを  
その声は裂けた空を貫き  
失われた未来を呼び戻す  
 
崩れ落ちた石の記憶に  
埋もれた過去が蘇る  
誰がここで何を壊したか  
その答えを誰も持たない  

冷えた大地　涙の川を  
遮る壁がさらに高くなる  
天に届く　悲しみの怒声  
問いかける　「何を残す？」  

山が叫ぶ　真実の叫びを  
時を越えて続く命の環を  
その声は大地を裂きながら  
全ての者に問い続ける  

燃える森の奥深くで  
見えない未来　それでも立ち尽くす  
山の声が響くその時  
人は気づくだろうか　何を奪ったのか  

山が叫ぶ　消えゆく命たち  
その祈りは空へと還り  
声が語る　「全ては巡る」  
その叫びが新たな朝を呼ぶ  

ざわめく風が裂ける岩肌  
命の鼓動が山を揺らす  
遥か彼方　人の欲望が  
緑の腕を奪い去った