山の記憶(Folk)
kazuo
Music(音楽) : 2024/12/13 9:15
8 0
kazuo
Music(音楽) : 2024/12/13 9:15
8 0
**「山の記憶」**
冷たい朝の空気に
息が白く滲んでいく
古いリュックを背負った背中
小さな手で紐を握った
父の声が風に混じる
「歩け、山は待ってくれない」
険しい岩場、迷いの道
足元の小石が教える
山は語らない
だけど聞こえるんだ
無言の叱咤と優しさが
いつか僕の胸に宿る
山は語らない
だけど聞こえるんだ
無言の叱咤と優しさが
いつか僕の胸に宿る
小川のせせらぎ追いかけ
見上げる緑のアーチ
父と並ぶ影が揺れて
僕の足跡重なった
疲れた顔を隠せずに
「まだ遠い?」と尋ねると
父はただ笑って進む
答えは山頂の風の中
山は抱きしめる
静けさの中で
挫けそうな心の隙間
埋める広さがそこにある
時が経ち僕も気づく
あの日の山の意味を
父と交わした何気ない言葉
背負うものが今違っても
今日もひとり山を登る
子供が手を伸ばす姿
あの日と同じ道のりが
新しい物語を紡ぐ
山は教えてくれる
生きる力を
過去も未来も抱きしめて
進む僕らの背中押す
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