**「ふたりのソファにひとり」**

夜の街のネオンが、心を染める  
煌めく光に、わたしは飲み込まれて  
ざわめく人波の中、わたしだけがひとり  
ふたりのソファに腰掛けて、あなたを待っている

どこかで誰かを探しているけれど  
見つかるのは影だけ、幻のように  
このソファはふたりのはずなのに  
空いた席に、ただため息をつく

ふたりのソファにひとり、孤独の影  
この街の片隅で愛を探してる  
ほんの少しの温もりがあればいい  
僕を、私を癒してくれる光を

会話もない夜、ただ眺める空  
隣の笑い声が、遠くに響く  
目の前のコーヒーカップが冷める頃に  
私の心も、少し冷たくなっていく

何かが足りない、感じているんだ  
呼べる名前が欲しかっただけさ  
でもこの街のリズムに飲まれて  
いつの間にか、ひとりに染まっていく

ふたりのソファにひとり、それぞれの夜  
この場所で見失う自分の夢  
誰かが隣にいてくれたなら  
この寂しさも少し、温かくなるだろうか

このソファで君を待ちながら 
すれ違う愛に疲れた  
静寂の中で見つけた影を  
ただ抱きしめて、朝を待つ

ふたりのソファにひとり、あの日の君を  
この都会の中で夢見るように  
一瞬でいい、もう一度会えたなら  
僕も、私も変われると信じていた

ふたりのソファにひとり、夜が明けても  
夢の中でだけ、君に会える  
この街の片隅で彷徨いながら  
僕はまた、私もまた、孤独を抱きしめる