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1986年6月1日、北アルプス後立山連峰にて
「幻想的な針の木雪渓を登る」
北アルプスの「白馬大雪渓」や「針ノ木雪渓」は、何十回となくこの季節に登っているが、一度として同じ表情をすることがない。山スキー仲間と共に、扇沢から雪渓上に立つと、あいにくの曇天で展望は期待薄だった。山の天候は面白いほどに変わり、峠に近づく頃には晴れ間がどんどん広がりだし、感嘆するくらいの色合いの変化に我を忘れてしまった。
今年は例年と比べ、「梅雨いり」が大幅に早まり、休みの日も家でじっとしていることや、登れる山の選択に苦慮している登山者が多いかもしれない。しかし、FURAIBOUにとっては1年で一番楽しく動き回れるシーズンでもある。夏山を控えて多くの登山者はじっとしていて、山はこの上なく静かである。雨にたたられる機会も多いいが、晴れ渡った景観は素晴らしい。日照時間が長く、行動半径を大幅に広げられる。高山では、夏道は豊富な残雪の下に埋もれ、ルートファインディングを存分に楽しめる・・・。ワクワクすることばかりである。
https://files.me.com/furaibou/27hgab
写真は、後立山連峰の種池山荘〜岩小屋沢岳付近の景色である。何処でも自由に歩き回れる雪原の広さと、立山〜剣岳〜毛勝三山へと展開する景色が楽しかった! 10時間でも20時間でも、自在に歩き回れる脚力と技術を持っているから出来ることであるが、誘える山仲間が減っていることは寂しい限りである・・・
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