kazuo
Music(音楽) : 2025/2/1 14:32
0 0
**「風が運ぶ歌」**
朝焼け滲む 稜線の上
鳥の影が ゆっくりと舞う
「どこまで行けば わかるのかな」
呟く声が 風に揺れた
雲が影を落とす斜面
僕らの足跡は すぐ消えていく
どこへ続くのか わからなくても
確かに君といた
風が運ぶ歌を聴いて
遥かな谷へ 想いを託す
「いつかまたここで会えたなら」
そう願って 歩き続けた
あの夏 山の小道を歩いた
君は遠くを見つめていた
「いつかここを離れるの?」
答えずに ただ風を聴いた
緑の匂い そっと吸い込む
誰のものでもない時間
君の手を取ることもできず
ただ山を見つめた
風が運ぶ歌を聴いて
遥かな谷へ 想いを託す
「いつかまたここで会えたなら」
そう願って 歩き続けた
この道は どこへ続く?」
「きっと空の向こうへ」
「君はいつか ここを出るの?」
風が答えをさらっていく
風が運ぶ歌を聴いて
山の向こうへ 声を投げた
「いつかまたここで会えたなら」
そんな言葉も 霧に溶けた
あの夏 山の小道を歩いた
君の背中が 霞んで消えた
投稿者 | スレッド |
---|