kazuo
Music(音楽) : 2025/1/24 20:06
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**「思い出のガラス」**
「ねぇ、見て、これヒビ入っちゃった…」
鏡の中、私が泣いてる。
「大丈夫、割れても平気だよね?」
なんて言いながら、声が震えるの。
「このリボン、どう思う?」ってさ、
バラ色なのに、キツくて痛い。
「似合ってるよ」って言われたくて、
でも本当は外したいの。
「キラキラしてる、私ってどう?」
ガラスの中で、笑顔作る。
「ほんとは違う私がいるの?」
影に隠れた名前の向こう。
「ねぇ、こっちおいで!」廊下が光る、
冷たい床に、足音だけが響くの。
「これが綺麗ってことなの?」
誰かが決めた、作られた世界。
「お花、咲いてる…でも枯れちゃうね。」
庭の隅っこ、ひとりぼっち。
「いい子に見える私、嘘かな?」
問いかけるたび、ガラスが揺れるの。
「キラキラしてる、私ってどう?」
ガラスの中で、笑顔作る。
「ほんとは違う私がいるの?」
影に隠れた名前の向こう。
「波の音、聞こえる?」耳を澄ませば、
静かな声が、私を呼んでる。
「行ってみたいな、あの先へ。」
少し怖いけど、勇気を出して。
「名前なんて、もういらないよ。」
忘れられても、私がいるから。
「自分で決める、これが私!」
初めて言えた、この気持ちを。
「キラキラしてる、私ってどう?」
ガラスを越えて、私がいる。
「もう迷わない、自由になれる?」
波が教えてくれたの、きっと。
「ありがとう、さようなら。」
鏡の中の、昔の私。
「新しい私、よろしくね。」
海の風が、私を包むの。
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