オススメBOOK : アーカイブ ( 2015/04/24 )
灰色の北壁 (講談社文庫)
講談社- 在庫あり。
セールスランク:139834
Category:山岳小説 - 2015/04/24 Friday 23:08:31 - kazuo
クリック数:2322 - 評価:0 - コメント:0
世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。死と背中合わせの北陸を、たった一人で制覇した天才クライマー。その偉業に疑問を投じる、一編のノンフィクションに封印された真実とは…。表題作の他に「黒部の羆」「雪の慰霊碑」を収録。新田次郎文学賞を受賞した山岳ミステリー集。
山を舞台に事件が起きる、となると、たいていは殺人か、あとはゲリラとかスパイがらみのものが多い。山という特殊な閉鎖空間を利用すれば、完全犯罪を目論みたくもなるだろうし、厳しい環境という条件から、敵と戦いつつ自然の猛威とも戦う、という冒険小説の主人公も活躍のしがいがある。
そんな山岳小説の世界に新たな地平を切り拓いたのが、この「灰色の北壁」だ。
事故が起きたり、人が死んだりはするが、それそのものが問題ではない。
それでいて、ミステリ的要素を十二分に盛り込んでいるというのがすばらしい。
まさに山岳小説界の初登攀、新ルート開拓、そんな感じがする。
所詮はフィクションで、現実にはかなわないでしょ、という人にこそ読んでほしい。フィクションでしかなしえない、物語のおもしろさと、リアルなクライミング描写の融合、それがここにある。
天空の犬: 南アルプス山岳救助隊K-9 (徳間文庫)
徳間書店-
セールスランク:98472
Category:山岳小説 - 2015/04/24 Friday 22:59:49 - kazuo
クリック数:2583 - 評価:0 - コメント:0
標高3,193mを誇る北岳の警備派出所に着任した、南アルプス山岳救助隊の星野夏実は、救助犬メイと過酷な任務に明け暮れていた。苦楽を分かち合う仲間にすら吐露できない、深い心の疵に悩みながら―。やがて、登山ルートの周りで不可解な出来事が続けざまに起こりはじめた…。招かれざるひとりの登山者に迫る危機に気づいた夏実は、荒れ狂う嵐の中、メイとともに救助に向かった!