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奇跡の生還へ導く人―極限状況の「サードマン現象」
John Grigsby Geiger(原著), 伊豆原 弓(翻訳)
kazuo ( 2014/03/21 )

ジョン・ガイガー「奇跡の生還へ導く人 極限状況の『サードマン現象』」を読む。ヒマラヤや極地や大海原に挑んだ探検家や冒険家の中には極限状況に直面した時、自分とは別の人間がそばにいて、助けてくれる「サードマン現象」という不思議な体験をする人がいるという。南極のエンデュアランス号漂流で有名なシャクルトンは、最後にサウス・ジョージア島を横断する時に、仲間の三人以外の四人目の存在を感じていたし、史上最強の登山家ラインホルト・メスナーはナンガパルバットで弟のギュンターを失った後、同じような体験をしたという。極地のように環境が外界と隔絶されており、風景も動作も単調で、刺激のうすい日々が長期間続くと、サードマン現象を体験しやすいという。

興味深かったのは、探検家や冒険家によるこうした体験と、宗教の始まりの間には、なんらかの共通点がありそうだという指摘である。山野井泰史さんも言っているように、極限的な冒険は精神的な要素が強い行為である。現在だと、こうした現象を体験しても脳認知学や神経学、心理学による解釈で説明を試みるだろう。しかしもし、初期のキリスト教の修道士やチベット仏教の隠者が山岳や洞穴で瞑想中にサードマン現象を体験したら、そこに神や天使の姿を見るはずだ。つまり現代の探検家や冒険家が体験している状況は、世界の真理を見つけるために荒野に向かった昔の修道士や行者の体験に近い、ということである。

かくいうわたしも、チベットのツアンポー峡谷を長期間、ひとりで探検している最中、あれは心身ともに衰弱しきった22日目のことだっただろうか、険しい岩壁をロープで下り、せまい岩場のテラスで一息ついた時、右奥のほうに白いぼんやりとした人間の形をした「存在」を、たしかに……感じなかった。正直言って、この本を読んで残念だったのは、自分がサードマンを見られなかったことである。確かな存在感があり、安らぎを感じさせてくれ、生きのびるためにはどちらにむかったらいいか、何をしたら教えてくれる、それがサードマン。まったく信じがたい話であるが、どんな感じがするのか非常に興味がある。一度でいいから体験してみたい。



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